バーストラウマとは、赤ちゃんがお腹にいる時や生まれてくる時に受けた「心の傷」のことです。赤ちゃんの意識が確立されていなくても、当時の母親の環境や心理状態で、バーストラウマが潜在意識として、その後の人生の考え方などに影響してくるようです。

 

ヒーラーとしてこれまで100人以上のバーストラウマの鑑定をし、母親と赤ちゃん感情の繋がりは想像以上に深いものだと感じています。今回は、今までの経験を元に今現在わかっている生まれた時に抱いた感情とその後の人生における考え方の傾向を独断でまとめて解説していきます。

 

バーストラウマがその後の人生にどう影響するのか

バーストラウマは主に生後の思考の癖になっていきます。

 

例えば、胎児の時に母親が心配することが多いと、生後の子どもは「心配性」になりやすかったり、母親が男の子が欲しいと思っていたのに女の子で産まれてくると、子どもは「男として産まれたかった」や「女の子でごめんなさい」といった感情が残ることがあります。

 

お腹の中にいる胎児は母親が無意識に感じていたことを、脳のミラーニューロンという物質が働き、今度は子どもが無意識にその潜在意識を引き継いでしまうのではないかと思うことがあります。

 

また胎児はある程度耳が発達してくると、父親や周りの人達の声も聞こえてくるようになるので、決して母親だけがバーストラウマの影響をあたえているわけではありません。

 

できるだけ母親や周りの環境が整った状態で赤ちゃんを産んであげることが理想ですが、両親も人間なのでタイミングや周りの影響もあり、自分自身の感情も無意識なので、なかなかそこに気がつくことが難しいです。

 

今の自分の考え癖はもしかしたらバーストラウマが関係している可能性もないとは言い切れないのです。

 

また「大変な時に産んでしまって子どもはつらかったかも」と感じている人や、親から出産当時の話を聞いて「いい状況で産んでもらえなかった」と感じている人は、なるべくそのことを俯瞰して捉え、克服する必要があるのであれば、どうバーストラウマに向き合うかを考えることが大切です。

 

トラウマを克服するにも様々な方法があると思いますが、ブレインクリア・セラピー®でも自分の中にある潜在意識を探り、必要以上に苦しまずにトラウマを手放すお手伝いをさせていただいています。

バーストラウマの鑑定と浄化の仕方

産まれてくることに対して母親も赤ちゃんもポジティブな感情をもつこともありますが、出産や現実的にはじまる育児について考えると、どうしてもネガティブな感情を抱いてしまう方が多いです。

 

私たちが行うブレインクリア・セラピー®は遠隔でセラピーをすることができ、元々スピリチュアル能力がない方でも使えるセラピーです。母親の立場でも子どもでも、誰の立場からでも鑑定することができます。

 

バーストラウマのセラピーについては、①まず出産の時の母親と子どもにどんな感情があったのか、感情を種類別にまとめた「感情のガイダンススケール」を参考にみていきます。

 

その後、例えば母親の抱えていた感情が「怒り」だった場合、②出産当時どんな状況だったかを本人に考えてもらい、なにが怒りの原因だったかを探っていきます。

 

③ネガティブな感情の原因がわかったら、出産当時の頃の記憶に対してセラピーを行います。感情は一つだけではないので、思い出したエピソードがあれば、その度にセラピーしていくとより効果的です。

 

実際にバーストラウマのセラピーをして男性不信を克服した方や頭痛などの持病が緩和した方もいらっしゃり、バーストラウマはそれだけ人生への影響が大きいということがわかりました。

 

バーストラウマのポジティブな4つの感情

100人以上のバーストラウマを鑑定してきて、胎児の時や出産時に抱いたポジティブな感情は今までで4種類ありました。子どもは母親のポジティブな感情を受け取ったり、魂が持ってきた感情と捉えることもできます。

 

希望

母子ともに多く、未来に希望を持って出産に望んでいる

 

信念

母子ともに多く、人生は自ら切り開くといった強い意志を持っている

 

楽観的

母子ともに多く、なんとかなる、うまくいくといった安心感がある

 

満足

母子ともに時々あり、比較的環境が良く、母親の状態が安定している

 

バーストラウマのネガティブな9つの感情

100人以上のバーストラウマを鑑定してきて、胎児の時や出産時に抱いたネガティブな感情は今までで9種類ありました。本当は前向きな魂であっても、母親の環境や感情で子どももネガティブな感情を受け取ってしまう可能性もあります。

 

①母親が抱えていた場合②子どもが抱えていた場合のそれぞれについて、当時の状況やその後の子どもの様子の傾向をまとめていきます。

圧迫感

母親:なし

 

子ども:難産だったと親から聞いている。記憶がある頃から、暗いところ、狭いところに苦手意識がある

 

落胆

母親:家族や周りの人が男の子(女の子)が欲しいと思っていた。子どもが未熟児やなんらかのトラブルで出産が希望通りではなかった

 

子ども:母親の感情を受け取り、がっかりした。記憶がある頃から、親に期待をあまりしていない

 

疑念

母親:自分が産まれた時に警戒心が強くなるような体験をしている。本当に元気で産まれるかどうかという不安がある

 

子ども:警戒心や用心深いといった考え癖を抱えやすい

 

心配

母親:出産に対する不安か未来に対する不安を抱えていた。未来に対する不安は、出産はするがまだ入籍をしていない、お金の問題などを抱えていた

 

子ども:母親の感情を受け取ってしまい、未だ心配性の方が多い

 

自責

母親:本人が自責の念を持って産まれてきている。出産に対する不安や責任を感じていた。以前に流産や死産を経験している

 

子ども:母親に心配かけているのは自分だといった感情が働いているようで、大きくなっても自分を責める傾向がある

 

挫折感

母親:男の子(女の子)が欲しかった、未熟児などいい状態で産んであげられなかったなど出産でなにか落ち込むことがあった

 

子ども:母親の感情を受け継ぎ、人生はうまくいかないと感じることが多い

 

怒り

母親:難産だった。出産が辛かった

 

子ども:母親の怒りや負けるもんかといった復讐心があった時に受けているので、未だに怒りっぽい。短気でカッとなることがある

 

復讐心

母親:置かれた環境に対して「負けるもんか」と思っていた。女手ひとつで育てた、夫と入籍していないなどの背景があった

 

子ども:母親の感情を引き継ぎ、後々、負けたくないといった考え癖もあった

 

激怒

母親:男の子(女の子)を切望していた

 

子ども:父親が出産に対して無関心。母親がこの感情を持っていた子どもは挫折感、子どもの頃から男の子(女の子)でごめんなさいと思っていた。母親が好きになれないといった気持ちが残っている



バーストラウマを克服するということ

バーストラウマを抱えたままでいると、ネガティブな考え方が足かせとなり、本来の自分の力を発揮しきれずに長い時間を過ごしてしまう可能性があります。

 

トラウマはなかなか自覚することが難しく、またそれを認めるのことも簡単ではないかもしれません。ですが、それを手放した時、今まで抱えていたモヤモヤが晴れたり、自分や周りの人を許せるようになったり、必要以上にネガティブな感情に惑わされないようになってきます。

 

自分の生まれた頃はどうだったのか、どこかのタイミングで考えてみることも、自分のこれからの人生を少しでも有意義に過ごすためのひとつの手段なのではないでしょうか。