多様性を尊重する時代になり、フリースクールなど選択肢が増えてきていますし、わたしのように引きこもっていても仕事ができる時代になってきていますから、親の価値観、寛容さで、選択肢は広がります。娘のパートナーは独自でアプリゲームを開発したり、起業する人も増えていますから、「生きる力」が身につけば、学歴も関係のない時代になってきました。
そうは言っても自分の子どもが不登校になるとやはり心配になる方は多いと思います。
今日は不登校が子どもだけの問題ではないというお話です。

先生のトラウマが子どものルールになる?

生徒さんのお子さんが、学校で怖い絵を描くことに問題があると、担任の先生から保護者が学校に呼び出されるということがありました。生徒さんは子どもの問題と捉えていましたが、呼び出すほどの問題なのだろうかと思いまして、先生の「子どもに対する常識・ルール」が過去の経験からあるのかなと思い、トラウマを浄化するなど生徒さんにセラピーをしてもらいました。

その後参観日に学校へ行くと、先生の目つきが穏やかになっていて、お子さんをほめてくれて、これまでとは対応が違うと感じられました。お子さんにはその問題に対するセラピーはなにもしませんでした。

仲良くしている友達の不登校

お子さんの友達が学校に来なくなり、参観日に久しぶりに頑張って登校したものの、ひとりで辛そうにしていた、お母さんも精神的に不安定で病院に通っているということで、お母さんをメインにセラピーを生徒さんにしてもらいました。

その後zoomの保護者会ではお母さん自ら発言して元気な様子であったこと、1週間して学校に来るようになったということでした。お母さんが安定すると、子どもも当然安定します。
塩対応だった担任の先生も、その子が参加できなかった課外授業に、休日返上で連れて行ってくれたということでした。

子どもの問題は周りに影響を与える大人の問題でもある

これまでもお子さんの相談は、特に影響を与える親にセラピーをすることはよくあり、問題が起こる背景をよく観察して、想像してセラピーをすれば、さらっと問題が解決することがよくあります。
以前も姪っ子さんが何年も週末遊びに来て、ものを持っていったり、嫌がらせをするので、姪っ子さんとそのお母さんに生徒さんがセラピーをしたら、毎週来ることがなくなったということがありました。

わたしの娘は高校時代、Twitterの裏アカウントで娘のことをディスりまくる同級生と不安定なお母さんにセラピーをしたら、体育のランニングの最中に「いままでごめん」と謝罪されたことがあります。
支配欲の強い親の元だと、子どもも言いやすい人を支配しようとします。

どちらも問題を起こしている子どもよりも、お母さんにセラピーをやることのほうが多いです。
子どもの問題は、その子だけの問題ではないということです。