以前、夫からのモラハラに悩む女性から相談を受けたことがあります。少し前から耳にすることが多くなったモラハラですが、モラル・ハラスメントとは「精神的暴力」を意味し、言葉や態度による嫌がらせを指します。ヒアリングを進めるうちに、夫がモラハラをするに至った原因は、本人たちの過去の経験にあることがわかりました。

親からモラハラを受けていると、自分がモラハラを受けていることに気づきにくくなります。子どもの頃に身についた思考や癖が原因で、大人になってから自分がモラハラをしていたり、モラハラを受けやすい体質になっていることがよくあります。

その流れを断ち切るためには、過去の経験や育ってきた環境、時代背景、男女の思考の違いを理解することが必要です。辛い作業かもしれませんが、これらを元にブレインクリア・セラピー®️でトラウマを浄化することで、人間関係が改善されたという声が多く寄せられています。

この記事では、モラハラをするに至った夫の心理、男性としての心理、妻の心理についてスピリチュアルな側面から解説し、ブレインクリア・セラピー®️で解決できることについて述べます。

モラハラ夫を辿ると行き着くのは父親からのモラハラ

夫からのモラハラで悩む女性の話を聞くと、夫の父親は怒りの感情をコントロールできず、その怒りを家族に向ける人だったそうです。つまり、夫も父親からモラハラを受けて育ったことになります。

さまざまな研究や医師も、子どもの時に受ける親からのモラハラについて指摘しています。例えば、小児神経科医の友田明美先生が出版された『子どもの脳を傷つける親たち』では、「不適切な養育」が子どもの脳に与える影響を著しています。

暴力という目に見える形でなくても、無視や言葉による脅し、罵倒、夫婦喧嘩など、親が感情的に叱ったりネガティブな言葉を言い続けたりすると、子どもの脳に影響し、感情のコントロールができず、大人になった時に良好な人間関係を築くことが難しくなるという調査もあります。親から適切な養育を受けられなかった人が、自分も同じようにできないことは必然的です。

また、男性からのモラハラが目立っていた日本ですが、最近では奥さんからのモラハラに悩む男性も増えています。女性のケースも同様、過去の経験からモラハラをするに至ることがほとんどです。夫婦関係に限らず、大人になってからも親からのモラハラで悩んでいる方や職場でモラハラを受ける方は、その人の育った環境を知ることで、現状に至った経緯が分かり、セラピーを行う際にもより深く掘り下げて解決できます。

本人の意思とトラウマ

前述したように、モラハラは男性に限ったことではありませんが、支配したいという欲が本能的に男性の方が女性よりも強いことがあり、特に男尊女卑の時代に生きた父親からモラハラを受けてきた男性がモラハラをするというパターンはよく見られます。

この時代に育った男性に見られる傾向として、女性に対して上下関係をつける、マウントをとる、自分を大きく見せる、威圧的な言動をすることが挙げられます。

中には、自身のモラハラに自覚があり、感情を周りにぶつけた後に後悔や罪悪感を抱くものの、それでも怒りの感情をコントロールできない人もいます。これほどまでに自身で克服することは難しいのです。

自分から怒るきっかけを探しているような人もおり、何を言っても怒るようにしかならないこともあります。これらも過去のトラウマからきていることが多いです。本人も上下関係をつけられた経験があり、支配権を奪われることを恐れています。特に一番近くにいるパートナーが自分から離れることやコントロールができなくなることを恐れており、自分の立場や孤独から身を守るために相手を縛り付けることが彼らにとって楽な手段なのです。

こうした心理背景から、感情のコントロールができない、または制御しない方が都合がいいと考える人もいます。

相手を怒らせる、モラハラを受けやすい妻

最後に、モラハラを受ける妻の心理についても見ていきましょう。モラハラを受けると被害者意識が強くなりますが、自分の過去についても一度深掘りしてみてください。

モラハラを受けた人が必ずしもモラハラをする側になるとは限りません。親からモラハラを受けて育った人は、感情をぶつけやすい人柄から、大人になってもモラハラをする人を引き寄せる体質になっている可能性があります。

モラハラを受けやすい人の特徴として、自己主張が苦手、自分に自信がない、相手の顔色を伺うことが多いといったことが挙げられます。モラハラをする癖がある人は誰にでもモラハラをするわけではなく、無意識的にコントロールできると感じた人に対して態度を変えることがよくあります。

モラハラの被害を受けている中で、自分に非があるかどうかを考える作業は辛いことです。しかし、モラハラに悩んでいるなら、一度自分にそのような傾向がないかを冷静に考えることが、流れを断ち切るために重要です。

また、気づかぬうちに相手を怒らせてしまう発言や行動をしていることもあります。自分のコミュニケーションの取り方や物事の捉え方に偏りがないか、深掘りしてみることも前に進む一歩です。もしそこに自身のトラウマが関係していれば、それもセラピーで浄化することができます。

まとめ:これらに気づいて対応すれば、まだ挽回は可能

モラハラ夫がどのように形成されるかを理解するためには、彼の過去の経験や育ってきた環境を掘り下げることが重要です。また、妻自身の心理や過去の経験を見直すことで、夫婦関係の改善につながる可能性があります。

ここで、ブレインクリア・セラピー®️を通じて人間関係が改善された事例をいくつか紹介します。

◯モラハラ夫に悩む妻:セラピー後、夫の表情や態度が穏やかになり、怒らなくなりました。

クレーマー患者5人に悩む薬剤師:セラピー後、患者たちの態度が穏やかになり、「いつもありがとう」と言われるようになりました。

数年間同僚に無視されている会社員:セラピー後、同僚からいきなり話しかけられるようになりました。

同級生に裏アカウントでディスられている学生:セラピー後、「今までごめん」と謝罪を受けました。

別れた彼氏と彼氏の母親から連絡が絶えず悩む女性:セラピー後、その日から連絡がピタッと止まりました。

他にも、さまざまな成功例があります。相手と自分について深掘りをしながら、ブレインクリア・セラピー®️で双方のトラウマを浄化し、健全な人間関係を築くための一歩を踏み出しましょう。

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