よくいただく相談で、目に見えない世界の話に、「夫が理解してくれない」「お母さん大丈夫なの?」といって、冷めた目で見られるといったことです。

過去のわたしも再婚したての頃は、活動することを禁止され、「普通に生きてほしい」と懇願された経験があります。1年間アルバイトだけの生活をしたことがあります。

夫は化学を仕事としてきた経緯があり、科学的に証明できないことに理解ができないのは当然で、そこから彼なりに理解しようと努力をしてくれました。

ブレインクリア・セラピー®のヒーラー養成講座が会社としてスタートした現在の夫は、よき理解者となっていて、目に見えないことを扱うわたしは、彼のおかげで地に足がつき、よいバランスが取れている状態です。

仕事の捉え方がガラッと変わった夫は、定年前に長年勤めた会社を予定より8年早めて退職。現在体をゆっくり休めている状態です。
走り続けることを止めない日本人はまだまだ多い中、夫を見ていると様々学ぶことはあり、ヒーラーとしても、目の前の人の人生が、心穏やかに豊かに変化していくのを見るのはうれしいことです。伝播していってほしいと願っています。

全く理解がない中、どうやって現実は変わっていったのかを今回はお伝えします。
身近な人を癒す経験は、ヒーラー人生としての自信にもつながります。

コミュニケーションを改善する

コミュニケーションには種類があります。大きく分けると他人と自分。他人も年齢や性別などにより、ある程度決まった傾向があると捉えています。

男性は自分のことを話す機会があまりないことが想像できたことから、自分の考えを主張する前に、相手の気持ちや考えを聞くということをしました。育った環境や性別によって、お互いの意識にズレがあるのは当然のことです。

年齢においても違いがあり、子どもだったころの社会情勢、環境、親の思考で、ひとそれぞれルールができます。

そして、自分自身も素直に自分の気持ちや考えを伝えることが重要で、そこは焦らず、相手の気持ちが穏やかなタイミングで伝えるようにしました。

質問をして理解を深める

理解を示さないということは、本人が作ったルールがあるからで、そこはどこから来ているのか?考えました。

さきほどお伝えした社会情勢、環境、親の思考の他、自分自身の経験、特に失敗体験は、がっちりとその人のルールとなっています。経験自体が悪いものではないのですが、人はそこにネガティブな感情を乗せるという性質があります。


それを理解した上で、質問を通じて相手の立場や考えを聞いてみることです。

質問力というのは、ある程度練習が必要のように思います。素直になんでそう思うのか?そう思ったのか?をそのまま聞いてみるのがおすすめですが、人って複雑に考えがちで、「これは聞いてはいけないんじゃないか?」とか、聞く前に躊躇する方が多いです。

また、自分自身も質問を受ける際に、言葉にすることで頭の中が整理できたり、発した言葉が脳に刷り込まれることで、現実になる可能性は高まると感じています。

体を動かし、態度で見せる

どこかのタイミングで、自分がヒーラーになりたい理由や目的を説明し、家族がそのことを理解するきっかけとしては、身内よりちょっと離れた人に、実践してみるといった方法があります。

わたしの場合は、強い反対があったため、バイト先の人や、オンラインを通して知り合った人たちに、セラピーを提供することにしばらく注力しました。その行動は、対象者との距離感やコミュニケーションや発信力を身に着ける機会になりました。

半年ほどして、バイト先の人にセラピーをして喜ばれたり、オンラインから賛同してくれる人が増えていったことで、夫の見る目が少しずつ変わっていき、まだ「普通の人でいてほしい」という希望はあったものの、夫の口から活動することに対してのOKが出ました。

現在もわたしを理解しようという努力は継続中のようですが、知人にわたしのサイトを見せるなど、驚くような進化をしています。

わたしにとって、宣言することは覚悟につながり、体を動かす姿が、夫の理解につながっていったようです。

当時は行動に起こすための準備、そのためには時間が必要であり、限られた一日24時間という時間をどうやって確保するのかをずっと考えていたように思います。

わたしにとっては、朝目覚めてウトウトしていた1時間ほどが、自分に向き合う時間になっていました。集中するためにやらないことを決めたり、やることの優先順位をノートに書くことを繰り返しました。

継続する

なににおいても「続ける」といった行為は、できそうでできない行動のひとつです。

やってみてもうまくいかないことの方が多く、仕事として取り組むには常にテストして修正、その繰り返しになります。言われたことだけをやるといった思考では、ヒーラーを仕事として継続すること不可能です。
自分で時間も自由に使えるため、自己管理ができるようになることも重要です。

その中で、自分で始めたことを継続できる人の心理として、未来へのゴールが明確だということがあります。

「なんのためにやるのか?」という目標がある人とない人では、継続力に違いが出ます。

うまくいかない時の時間の過ごし方や意識の持ち方など、メンタルも非常に鍛えられますから、自分軸がしっかりしている人、自己管理ができる人が向いています。

昨年末、娘がわたしのコンサルタントに「お母さんはすごく変わった」と言っていました。そして今年、「自分もちゃんと学んで実践したい」という依頼がありました。
最初はできなくても、意識して環境を作り、それを継続することで、周りからの理解も得られるようになることが実感できたうれしい出来事でした。
40代、50代、60代の女性へ。人生諦めなければ、まだ挽回可能です。