明るく元気なイメージの女優、岡江久美子さんが、コロナによる肺炎で亡くなり、あらためて免疫力の低下って怖いと思いました。「免疫の暴走(サイトカインストーム)」によって症状が重症化するそうなんですが、自己免疫疾患では免疫の攻撃って聞くし、どちらも免疫がまるで感情を持っているようです。では知識がないわたしたちが、どうやって免疫と向き合えばいいのかをお話します。
身近でいうと「花粉症」も免疫
花粉症じゃない人に遭遇する方が難しいくらい、増えてきた感があります。調べてみると4人にひとりが花粉症。もっといるんじゃないの?とは思いますが、アレルギー性鼻炎と同じく、無害な花粉やハウスダストを敵と思って攻撃することで、鼻や目などに炎症が起こります。アレルギー検査で、スギとかブタクサとかハウスダストとか数値が出て、自分がなにに反応するかがわかるそうですが、実は数値があっても、症状が出ない人もいます。
それはなにが違うかというと「免疫」。アレルギー症状を持っている方のほとんどが腸に不調を感じていて、心身のストレスにより腸の免疫が下がることで症状もより出ているようです。すでに症状をお持ちの方は実感していると思うのですが、ストレスが多い時の症状は酷くなっていますよね。例えばひどく疲れているとか、環境が変わって緊張度が増したとかですね。そういった状態の時は、副腎皮質ホルモンのストレスもあり、皮膚のトラブルが起こりやすく、免疫が下がっていると自覚されるのがいいでしょう。
リウマチや線維筋痛症などの難病も免疫
「腸は第二の脳」って聞きますが、腸は脳からの指令がなくても自活できるそうで、幸せホルモンのほとんどが腸でも作られるということです。それくらい腸って身体にとって重要なんですが、リウマチや線維筋痛症、進行する難病など、腸の働きが悪い方がほとんどだと思っています。便秘、下痢など、あなたの腸はどうですか?そして花粉症などのアレルギー症状がある方も腸に問題はないという方に遭遇したことがないくらい、関連性があります。自己免疫疾患と言われる難病は、異物を認識して排除する免疫系が正常な細胞に過剰反応して攻撃をするということなので、花粉やアレルギー性鼻炎などある方も要注意です。心の抑圧は蓄積して、身体の老化と共に痛みなど、身体の不調となって症状に現われます。これがなぜに他人基準と関連をするのか?ですね。
「他人基準」が免疫を下げる
岡江久美子さんが初期の乳ガンの治療のために、放射線治療を受けたことで免疫が下がっていたことがコロナが重症化した原因だそうですが、治療法に関しては、本人が選択していることなので、その治療がいいとか悪いとかっていう捉え方はしていません。
でも、ガンの診断を受けて、手術したくないから6~7年逃げ回っていた近所のおじさん、楽しそうに接客業していたし、とても元気だったんです。これは「自分基準」。
堀ちえみさんが舌癌になった時、もういいかなと思ったんだけど、子どもに手術をしてくれと頼まれて、切除の選択をしたそうですが、これって「他人基準」になります。
ほんとはね、誰かに言われるより、自分で決めるのがいいんですよ、自分の人生だから。生き方と病気ってリンクしているようで、「他人基準」というのは、細胞にとって抑圧でしかなく、病気を引き寄せるひとつの原因になります。
他人基準の時の脳と身体はどうなっている?
ウイルスにかかった時の心理は、「自分で作った思考の型に支配されている」「誰かに対して恨みや憎しみがある」といった背景があり、乳がんは、母親との問題があり、がん自体は、怒りの塊とか、ネガティブな感情を認めないとも言われているので、やはりこれにも「他人基準」からのネガティブな思考があります。
人間が持つネガティブな感情は、脳の海馬から出る、コルチゾールっていうストレスホルモンが、過剰に分泌されて、心拍数や血糖値が上がり、免疫力が低下するって流れになるそうで、「他人基準」を辞めることが、免疫を下げないってことにつながります。ちなみにネガティブな感情は、人間には必ずあるので、悪いものではありません。それによって頑張れるってこともあります。悪いのは、その感情を抱いた自分に罪悪感を持つこと。ネガティブな感情を持った自分は、「人間なんだからあるある」って思えればOK。 捉え方次第で体も反応します。