トラウマとは医療用語で「心的外傷」といい、精神に強い負荷となる出来事を指します。そしてそのトラウマが原因となる後遺症をPTSD(心的外傷後ストレス障害)といいます。

トラウマの影響は個人差があり、決して大きなショックな体験でなくても、後に私生活に影響を及ぼすことがあります。例えば、軽度のいじめや家庭内での些細な衝突なども、深く心に刻まれることがあります。

生活習慣や対人関係などに悩んでいる人は、過去の体験による記憶(トラウマ)が影響している可能性があります。特に人間関係で起きたことによるトラウマが多いと感じます。

今回は、トラウマによって引き起こされる症状とその原因を挙げ、どのように解決するか、そしてブレインクリア・セラピー®️でできることを紹介します。自分自身の体験を振り返り、今後の生活のために参考にしていただければ幸いです。

誰もが抱えている。トラウマが引き起こす症状

トラウマというと人生を変えてしまうような大きな出来事を連想しがちですが、決してそうではありません。人の感情は物差しで測れないため、感じ方が違えば、その出来事の影響も異なります。例えば、ある人にとっては日常的な出来事が、他の人には深刻なトラウマとなることもあります。

自己認識が難しいトラウマですが、トラウマが原因と考えられる私生活への影響をリストアップしてみました。あなたにも当てはまる症状がないか、考える参考にしてください。

生活に見られる影響

  • 寝るのが苦手、悪い夢を見る
  • 物音や声、匂いに敏感
  • 注意力散漫
  • 好き嫌いが激しい
  • 物忘れが多い、ぼーっとする

これらの症状は、トラウマが脳の一部に影響を及ぼしているために発生します。例えば、過去のトラウマが原因で不安が高まり、夜間のリラックスが困難になることがあります。

感情に見られる影響

  • 感情の波がある、急に感情が爆発する
  • 怒りっぽい、急に怒り出す
  • 緊張する場面で体が固まる、パニック状態になる
  • 記憶がフラッシュバックする
  • 過去の出来事を思い出させるような場所、人を避ける

トラウマが感情に与える影響は非常に深刻です。例えば、フラッシュバックは突然の強い感情を引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。

人間関係に見られる影響

  • 自分は一人だと感じる
  • 人と関わりたくない
  • 疑い深く、他人をなかなか信用できない
  • 他人の言動について考えすぎる、些細なことも気になる
  • 人の顔を覚えられない

これらの影響は、過去のトラウマが対人関係の信頼感を損なっているために発生します。例えば、過去の裏切り経験が原因で新しい人間関係を築くことが難しくなることがあります。

自己認識に見られる影響

  • 幸福感が感じられない、またはわからない
  • 何事にも興味がない
  • 自分にはできない、自分には価値がないと思う
  • ネガティブ思考
  • 自暴自棄、自傷行為

自己認識の問題は、自己価値感の低下や無気力感を引き起こします。これらはトラウマが自己評価に与える長期的な影響の一部です。

考えられるトラウマの原因

人間社会で生きていく以上、人との関わりは必要不可欠です。しかし、人との関わりは成長の機会を与えると同時に、苦しい経験をすることもあります。それが時にトラウマとして心に残ることもあります。

他人から見れば些細なことでも、その人にとっては人生を変えてしまうような重要な出来事となることがあります。例えば、友達に言われた何気ない容姿に関する発言も、それがきっかけで容姿を気にするようになれば、トラウマとなります。

以下に考えられるトラウマの原因を挙げてみました。自分は健康でトラウマなんてないと思っている人でも、人と関わりがある以上、何かしらのトラウマがあるはずです。自分の体験にも心当たりがないか、考えてみてください。

過去の失敗経験によるトラウマ

過去の失敗が原因で、その失敗に関することは自分にはできないと思っていませんか。その場合、やり方を変えたり、克服できる可能性があるにも関わらず、自分で限界を作ってしまっているかもしれません。

【具体例】

  • 志望高校、または大学に行けなかった
  • 部活や習い事で失敗をした
  • 仕事でミスをした
  • 好きな人、パートナーに振られた

これらの失敗経験は自己評価に深刻な影響を与え、未来の挑戦に対する恐怖を引き起こすことがあります。

バーストラウマ

受胎から出生に至るまでの間に生まれるトラウマを指します。記憶として残っていませんが、特に当時の母親の心理状況が潜在意識として出生後の人生に影響します。機会があれば、母親に妊娠・出産当時の話を聞いてみると、より自己理解に繋がります。

【具体例】

  • 望まれた妊娠ではなかった
  • 母親が育てることや金銭面について不安を抱えていた
  • 母親がパートナーや両親、人間関係に不満や怒りの感情を抱えていた
  • 夫婦の間で子育てに関する食い違いがあった

バーストラウマは無意識のうちに形成されるため、気づかぬまま人生に影響を与えることが多いようです。

他人から受けたトラウマ

主に親や周囲の大人、パートナーから受けたトラウマです。虐待や言葉の暴力、無視など、さまざまな形でトラウマが形成されます。

【具体例】

  • 親からの過度な期待やプレッシャー
  • 学校でのいじめ
  • パートナーからの暴力、暴言
  • 職場でのハラスメント

これらのトラウマは、人間関係の基本的な信頼感を損なうことが多いです。

過去生から持ち越しているトラウマ

前世の体験から今世へ持ち越しているトラウマもあります。自覚することはできませんが、ブレインクリア・セラピー®️を通して知り、そのトラウマを浄化することができます。スピリチュアルな視点からは、前世の未解決な問題や感情が今世に影響を及ぼすとされています。

トラウマを克服する方法とブレインクリア・セラピー®️で出来ること

今を生きにくいと感じている方は、過去の失敗体験や記憶が足枷となっているかもしれません。自分にはできない、また失敗するという心境から、新しいことに挑戦することやせっかくの機会を逃していませんか。

脳は一度記憶したことを忘れることはないという研究がありますが、その記憶を薄めたり、捉え方を変えることで心がとても軽くなります。

まずは自分の心を内観し、自分が何かに対して傷ついて、繊細になっていることに気がついてみてください。それを克服すれば、今がもっと生きやすく、そして自分の可能性を広げていけるでしょう。

トラウマを克服するための心の持ち方

自己受容

自分の過去や現在の状態を受け入れることが大切です。自分を否定せず、自分の感情や経験をそのまま認めることが、トラウマを乗り越える第一歩です。例えば、日記をつけることで自分の感情を整理し、受け入れる手助けになります。

ポジティブな自己対話

自分に対して優しい言葉をかけることを意識しましょう。例えば、「私は価値のある人間だ」「私は困難を乗り越える力がある」といったポジティブな言葉を自分に対して使うことで、自己肯定感を高めることができます。

小さな成功体験を積む

大きな目標を設定するのではなく、日常生活の中で達成可能な小さな目標を設定し、それをクリアしていくことが大切です。例えば、「今日は20分散歩する」「好きな本を1章読む」といった具体的な目標を設定し、達成することで自信を回復します。

ブレインクリア・セラピー®️で出来ること

感情の整理

セラピーを通し、自分の感情を整理し、過去の出来事に対する認識を変えることができます。例えば、過去の失敗経験に対して、新しい視点を持つことで、その経験が自分にとってどのような意味を持つのかを再評価できます。

潜在意識へのアクセス

ブレインクリア・セラピー®️は、潜在意識にアクセスし、無意識に抑圧された記憶や感情を探り出すことができます。これにより、自分自身が気づいていなかったトラウマの原因を明らかにし、それを解消する手助けをします。

リラクゼーションとストレス解消

セラピーの過程で自分の特性を知り、ストレスを効果的に解消する方法を身につけることができます。これにより、日常生活でのストレス対処能力が向上し、トラウマの影響を軽減することができます。

新しい視点の提供

セラピストとの対話を通じて、新しい視点やアプローチを学ぶことができます。例えば、過去の出来事をポジティブに捉える方法や、現在の状況をより前向きに見る方法を習得できます。

まとめ

トラウマは誰にでも起こりうるものであり、その影響は多岐にわたります。自分の心を内観し、過去の経験を受け入れ、ポジティブな自己対話を行うことがトラウマを乗り越えるための鍵です。また、ブレインクリア・セラピー®️を利用することで、潜在意識にアクセスし、無意識に抑圧された感情や記憶を解消する手助けが得られます。

トラウマを乗り越えることで、今がもっと生きやすく、自分の可能性を広げることができます。過去の経験を受け入れ、心を開き、新しい視点で未来を見つめることで、より充実した人生を送ることができるでしょう。

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