素朴な疑問です。人間の心理からしたら、そうなりますね。夫にも言われたことがあるので、その時よくよく考えたのですが、感覚的に違和感がありました。現在インストラクター、セラピストを目指す人が着々と増え続け、夫には、「言っていることがやっとでわかってきた」と言われます。
エステティシャン時代より、ビジネスの学びはしてきていますが、頭ではわかっていて、それを実践してきたつもりでいて、ここ数年でやっとで腹落ち、現実が変化してきました。

「独り占めしない」と感覚的に決めてやってきたのは宇宙の法則や仏教の体系を知ってみると、過去に憧れていた現実を引き寄せたことにつながりました。

ビジネスの学校で学んだ「宇宙の法則」

40歳になり、ある美容メーカーの代理店になりました。そこでは、毎月のようにビジネスについて学ぶ合宿があり、「商売人と経営者の違い」とか「変わらないものにエネルギーを注ぐな」「引き寄せの法則」など、毎回毎回同じよう話なんですが、自分が変わっていくと、同じ話もその度に捉え方が変わるという意識がありました。

「商売人と経営者の違い」でいうと、なんでもこなす商売人がいいのか?自分は特に目立ったところがなくても、周りの人の才能を生かし、組織として経営していくのか?といった話を聞いていました。この話でいうと、わたしは学歴があるわけでもないですし、会社勤めは合計1年ほどのなかなかの社会不適合者であったりします。ただわたしの周りの方は医療従事者であったり、長年の経営者であったりと、社会から信用される仕事をされています。その時妄想していたのは、それぞれの才能を生かしてもらう環境があれば、社会に貢献できる商品ができると思っていました。

その美容メーカーの合宿に初めて参加した時は、違和感がありすぎて、鳥肌が立っていたことを覚えています。でも脳をぱかっと入れ替えるくらいの覚悟がわたしには必要だと思った出来事でした。

自分だけのものにしたいという心理は、成長の過程にある

どの技術でも同じで、まずは技術を追求し、個人に対して提供していくことで、その中から理解を得られることが増えてくると思うのですが、ひとりで広げるには限界があります。先日25歳の靴磨き職人を見つけました。SNSだけの注文で年間1万足を磨いているそうです。子どもの頃から周囲の音に苦痛があり、靴を磨く時だけ周りの音が聞こえなくなるという男性でした。現在は同じような悩みを抱えていた人に、技術を教えています。そうやって人は成長をしていきます。
自分だけの世界で満足にするのか?伝えていく、教えていくということは貢献することになります。どちらに注力するのか?どちらを選択するのかによりますが、後者を選ぶと、自然の法則からいうと、後からたくさんいいことが起こります。それは体感としてあります。靴職人の男性も同じだと思うのですが、好きで喜ばれて、それを共有したい、という純粋な気持ちが、自然の法則を起こしていて、心身が豊かになっていくのだと思います。

自分の良いところにフォーカスすれば、争いや戦いはなくなる

人間の歴史を見ると、常にどこかで大きさ関係なく戦いが起きています。その原因はどこから起きているかというと、ひとりひとりの心から起きています。過去に失敗したり、怒られた経験から自分のルールができ、そこに執着をするから争いが起こります。人種や宗教もそこにこだわったり、どっちがいいとか悪いとか優劣をつけます。障がいの娘がいた頃も実感したのですが、障がいの重い軽いで、「うちはまだまし」とか「〇〇ちゃんよりいい」といった親の心理が働きます。他人を蹴落として自尊心を高める行為です。わたしからすると、軽いお子さんは、社会に近いだけ本人が苦労をします。悩みに重いも軽いもありません。

ヒーラーでいうと、自分が活躍できる場所や対象者に向けてそこに注力すれば、おのずと争い、戦うことがなくなります。そのために頭を使い、身体を使うのです。他人と自分を比較してしまいがちな人間ですが、そんな気持ちも人間だからと否定せず、意識してフォーカスする方向を他人とはずらす。その視点が持てないとなると、ヒーラーになりたい人は増えていますから、なかなか仕事として提供することは難しいでしょう。

ビジネスマインドが身に着けば、仕事はひとつじゃない

ビジネスの考え方はどの業界でも同じで、あとはどう頭と体を使って、諦めずにテストと修正を繰り返して形を作れるかどうかになります。若い受講生は、これだけを仕事にしようと思っていません。広い視野を持って仕事をすると、心の余裕もでき、末永く個人で比較的自由に楽しく仕事ができるのではないでしょうか。

今は理解できなくても理解しようと努力して実践してくれる方を募集

年々、言うことが厳しくなってきているように思うのですが、それだけ本気で生き方、働き方を変えようと、これまでの仕事に区切りをつけたり、環境を変える人が、わたしの周りに増えています。成長することを諦めない、諦めたくない人に実践してほしいと思います。