健康でいるためのひとつとして、「選択」があります。わたしたちは、毎日6万回の選択をしていると言われています。例えば「今起きるのか?まだ寝るのか?」「着替えるのか?パジャマのままなのか?」といった簡単な選択です。この積み重ねがあって、自分が作られています。大きな選択でいうと、「働き方」「生き方」において、どういった理由であなたはひとつひとつを選択をしているでしょうか?あなたの選択が体の不調を起こすことがあるお話です。

周りの人の意見を尊重して、自分の人生を決めた時の大きなリスク

自分のパートナー、仕事、働き方、子育てなど、自分の感覚に問いかける前に、周りの人の求めに応じて選択をした場合、自律神経が乱れると言われています。心拍数や血圧の上昇、免疫の低下ということです。これを積み重ねていくと、本当に細胞が怒り出す。それがポリープや結石、がんとなるとイメージしてみてください。

ある人が人間関係の怒りがマックスになった時、1日で腫瘍のような血の塊があっという間にできたといいます。大事に至るか至らないかは、今のところ「運」次第。

その人はその後、環境を変えるという選択をしたことにより、それ以上の問題は起こりませんでした。でもこれが不調のお知らせと捉えて、これまでよりもっと、自分を中心とした選択をしていくことで、病気の回避ができます。肉体は老化していくのでおわかりですね

ゴールが決まると選択はいたってシンプル

人生においての優先順位はなんでしょうか?「健康」でないとなにもできませんから、「健康」と答えるのではないかと思うのですが、中には「仕事の成功」であったり、短命でも成し遂げたいことがあるという人もいるでしょう。「寝ても覚めてもそのことで頭がいっぱい」という経験をした人の気持ちがわからなくはないので、その選択も尊重します。

健康を維持したいとなると、自分をメンテナンスし続けるということが重要になり、そこには、自分の「感覚」や「感情」を優先することであったり、周りの人の常識と食い違うことも出てきた時、それでも自分の感覚を優先するのか?といった問題が出てきます。日本人はそこに迎合する傾向がありますが、あなたの感覚や感情を優先にすることで、その先には健康が継続するゴールがあります。

先延ばしにせず時には逃げることで、健康が維持できる

「逃げる」の意味は、危険を避けて、相手の力の及ばないところへ去る、また身を隠す。もしくは、避けて、不利な情況に陥らないようにする。
「先延ばし」とは、否定的な結果を招くかもしれないとわかっていながら、主観的、意図的に物事を始めたり、完了することを遅らせてしまうことを指す。

現代の調査では95%の人が先延ばしにすることを認めているのだそうです。世界中の20%超えの人がこのカテゴリーに分類され、その半分が常に先延ばしにしていると考えられるということでした。

これこそが心拍数や血圧を上げ、免疫を下げる行為になります。自分の感覚にスルーし続けた代償は大きくなります。そして先延ばししたことがいくつも増えてくると、それは問題となって、一気に押し寄せてきますから、やらないことを決めて実行をしたり、時には「逃げる」という行為も、健康を維持し続ける方法のひとつと思います。

選択は早ければ早いだけ、病気を回避できる

若いうちに病気になる人もいます。自分の思考の傾向にも気づくことは大事だと思っていて、うちの三女は19歳でバセドウ病により目の奥に脂肪が溜まり、それを取る結構荒行の手術をしています。10代より細粒種など、ぷつぷつと脂肪の塊ができやすいのはわかっていて、大きなストレスがかかった時に、心拍数が上がり、免疫が細胞を攻撃するという状態になったようです。そして元々脂肪の塊ができやすいこともあり、目の奥に脂肪が溜まったということです。人によってはこれが、内臓にできることがあるかもしれません。

現在は脂肪も取れて、バセドウの数値も診察に行くと問題がなく断薬できたのですが、思考や行動が、自らをネガティブにさせる傾向が強くなる時があります。それはどんな時かというと、仕事をやりすぎた時。そして過剰にプレッシャーをかけた時です。そういう時は、太ったり、変えられない現実に感情を自ら乗せてしまって、フラットに見ることができなくなります。さらに問題を外側に求めるのが強くなります。いまのところ2回繰り返しているため、やっぱり思考と行動の観察は自分でできるようにならないと、これが積み重なった時に、病気を引き起こす可能性がまた出てきます。

逆に、40代くらいになっても丈夫な人は、変化に気づけないといったことがあります。「これまでもなんとかやってきているし、大丈夫」といった思考が、細胞を抑圧しています。40代までその思考でなんとかなってしまうと、症状が出た時の思考は、かなり根の深いものとなっていて、問題を複雑にします。

どちらにしても、早く気づいて、早く行動を起こす。先延ばしにすると、決断力もかなり鈍ります。早く気づいて、元気になる方法を選択してほしいと思います。