2016年にイギリスのビジネススクールの教授、リンダ・グラットンが経済学教授と共同で出版した「ライフとシフト」という本があります。
ライフシフトは長寿化する先進国での新たな社会問題に対し、今までの固定概念にとらわれずに、個人のライフスタイルをどう変化させ、現代に適応していくかということが示されています。
著書の中では長寿化する中でどうライフプランを立てていくかや、どう資産を形成していくかなどについて触れる中で、目にみえない「生産性資産」「活力資産」「変身資産」の3つの無形資産の必要性についても書かれています。
無形資産とは、有形資産である金や不動産などに換算できず、家族や友人関係、自分で身につけたスキルや知識、健康のことを指します。著者はこれらの無形資産を若い時から形成しておくことで有意義な生活を送れるだけでなく、有形資産の形成を手助けしてくれることもあると述べており、またブレインクリア・セラピー®️でも同じ価値観を掲げています。
100年時代を生き抜いていくためには、有形資産と無形資産をバランスよく交互に作用させるために形成していくことが大切です。そこで今回はライフシフトを考えるにあたり、無形であるブレインクリア・セラピー®️になにができるかを書いていきたいと思います。
生産性資産:自分の経験を強みに。AIや時代に負けない、人を癒すセラピストになる
「生産性資産」とは、自己の生産性や収入を得続けていくための、知識やスキルのことを意味します。
日本では長寿化に加え、高齢化社会が進んでいることから、従来の「定年退職」という概念が変化しつつあります。将来年金だけに生活を頼らず、個人の生産性をあげ、収入を得続けることができたら、私たちの不安もずっと軽減されるはずです。
今までの「貯金をしていれば安心」から一歩進み、仕事やお金を自ら生み出していける知識やスキルを身につけることが、これからの時代を生き抜くために必要なのではないでしょうか。
またAIが進歩している中、さまざまな職種が人間でなくても大丈夫、医師すらも、AIに変わると言われ始めている中、私は人を癒やす「セラピスト」という職業は、取り扱いの難しい心を持っている人でしかできないものだと思っています。
私は現在、セラピストとして時間や場所にとらわれない働き方をしているおかげで、新しいアイディアや行動を起こしやすくなり、生産性が益々上がってきていると感じています。うまくいくゾーンに到達するには、それなりの努力が必要になりますが、いつの時代も、想いを具現化するために諦めずに続けることができれば、誰にでもチャンスはあり、そこをキャッチする意識や柔軟性は、環境の良し悪しに関わらず、習慣で身に着けることができることも実感しています。
活力資産:100年時代をいつまでも元気に。心と体と人との繋がりについて考える
「活力資産」は、日々の幸福度を高めたりやる気を掻き立てる資産のことで、心身の健康や良好な人間関係のことを意味します。
活力資産は人間にとって最も本質的な資産です。ブレインクリア・セラピー®を求めるお客様も、健康や人間関係についてのお悩みを抱えている人が多くいます。
心身の健康と良好な人間関係は、精神を安定させ、逆にうまくいっていないと孤独やネガティブな感情に囚われてしまいます。活力資産という基盤があると、そこから得られる活力で、他の資産を形成する手助けとなり、循環がよりスムーズになります。
また長寿化というものの、実際に老後を健康でいられるとは限りません。体が元気に動くうちから自分の体や心の変化に気づき、労わることを習慣づけることが大切です。
人とのコミュニケーションも若い時から学ぶことが必要です。人間関係の構築は人の感情が入るため、正解がなく、いつの時代も悩まれる課題です。希薄化する現代だからこそ孤立してしまわないように、自分の言動や相手の言動の意味を日頃から俯瞰して見れるようにし、改善を試みることで、大切な人に出会い、良好な人間関係を築けていけると考えています。
ブレインクリア・セラピー®で最も大切にしているのは、行う側のセラピスト自身が、まずは心身の安定を目指しています。ここを体験することで、継続したサービスの提供ができます。
逆にそれができないことで、続けることが苦しくなってしまった癒す人(ヒーラー)をたくさん目にしてきました。社会貢献する人の中には、自分よりまずは他人に奉仕するのが優先となっている人が、世の中の大半を占めています。その当たり前を変えるのが、ブレインクリア・セラピー®の本質です。
変身資産:変化することを恐れない。新しい時代を迎えるための心構え
「変身資産」とは、変化に柔軟に対応する能力のことを指し、時代の移り変わりが激しい現代で求められることです。
これはもっとも抽象的であり、安定思考や現状維持といった思考が強い日本人にとって、1番難しい資産形成なのではないでしょうか。年齢とともに変わるライフステージの変化に加え、トレンドが目まぐるしく変わる現代では、前例がなく手探り状態になることもあります。
特にコロナ後の世界は、年単位、月単位で、それまでの当たり前がそうではなくなり、常に先を想像して行動することが求められるように感じています。
不確実なことへの対応能力を身につけるために著者は3つの要素、❶自分についてよく知っているということ❷多様性に富んだ人的ネットワークを持っていること❸新しい経験に対して開かれた姿勢を持っていることが必要だと述べています。
ブレインクリア・セラピー®のセラピストは、観察力、想像力、決断力、行動力、俯瞰力を身に着けることをゴールとしています。そして、その習慣を身に着けるきっかけとして、宇宙からのサポートを受けることで、これまでは不可能と思っていたことにベストが尽くすことができ、現実が変化していきます。ブレインクリア・セラピー®は、後悔のない人生を送るサポートをします。
まとめ:今自分にできることからはじめる
このような無形資産を構築するには準備が必要です。置かれている環境や行動力によって、スピード感に差がでます。
シングルであるのか、パートナーがいるのか、子育て中、もしくは子育てはひと段落しているのか。
わたしの過去は、今回のように言葉にはできなかったのですが、振り返ってみると、漠然と意識し始めたのは2006年。その頃はシングルマザー、娘たちは小学生でした。日々の生活に追われ、意識と現実にはかなりの差がありました。現実を変えることに勇気がありませんでした。
唯一頑張ってみたのは、そこから10年間、思考を変えるための環境に身を置く機会を作るよう心がけました。
その後、変わりたい欲求が強くなり、子どもたちが成人するまで待つことができず、思春期の頃に、行動に移し、今に至ります。結果、焦ればそれなりの歪みはありますが、それも家族みんなの学びと成長につながりました。どのタイミングでも、メリットデメリットはあります。今ではそう捉え、その時できるベストを尽くしたと思っています。
そして、物事は計画通りにはいきません。ここに自然災害や、生きていればさまざまな出来事に遭遇することがあります。世界でさまざまなことが起こると、「自分にできることはなにか?」と考えることがありますが、あなた自身は安定しているでしょうか?まずは自分にとっての幸せの定義を認識し体感をしてください。
自分軸を固めていったその先に、人に社会に世界に、貢献するゾーンへと移行していきます。