元々体力がなかったわたしは、エステティシャン時代から「危機感」を持っていました。営業のスタート時間を遅めに設定しても、子育て時代には、子どもと共に9時就寝、睡眠重視のわたしにとっては、過酷なものでしかなく、会社帰りに来てくださるお客様を待って施術をし、終わるころにはヘトヘトでした。美容業界の流行は数年で盛り上がっては盛り下がり、最近目にする脳ダイエットも、エステでやる育毛も、10年程前に取り入れて、形にするスピード感は、スタッフに褒められてはいたけれど、心からやりたいことではなかったようで、どれも突き抜けることができずにいました。
それと同時に長く来てくださるお客さまの悩みは深くて、施術しながらとか、施術が終わった後に聞く話は、どれも人間関係の問題で、それによって体は緊張し、冷え、むくんでいる状態。薬を長く飲んでいる方もいました。本人が気づいていない心の問題が解決されれば、代謝も上がるし、むくみも減るし、ニキビも減るだろうなと、なんとなく感じていました。化粧品や施術だけでは限界があるということに気づいたし、ストレスから解放される根本的な解決法を妄想していたように思います。
個人的な悩みでは、店舗を維持していくこと、「愛がない」と言われ続けて、人間関係の大変さが身に染みたようで、ここに至るまでの道のりで、自分の不調の箇所や細胞に「挫折感」や「自責」の感情が盛りだくさん入り込んでいて、それをバッサバッサと感情を入れずにセラピーしていきました。初級で生徒さんにやってもらう、「イライラモヤモヤを解消するワーク」も辛い時は繰り返し続け、中級でトライしてもらう、100問のトラウマを解消するワークでは、期間を空けて3周やってみた今、ものすごく軽い状態で、自分の力が出せている感覚があります。「今が完全」と捉えることができ、生きていれば色々あるので、今後もし大きな苦難がやってくるとしたら、「そうきたか~。」と落ち着いた気持ちで迎えることができたとしたら、いよいよ「悟り」に達するのかもしれません。
エステティシャン時代、だめだめな自分を「自己否定」していて「自己肯定」を目指していたのですが、今は足りていない自分をまるごと「自己受容」という形で幸せを手に入れています。
話はそれましたが、店舗を持たず、お客様の制限もなく、自分も家族もお客さまも、肉体的、精神的に充実し、それが社会にも影響する、ヒーラーという仕事がわたしにとっては魅力的で、方向性を変えています。
「きれいになって欲しい」「健康になって欲しい」というエステティシャンやセラピストの奉仕の心が行き着くところは、肉体だけでなく、精神的、そして社会的に満たされることにつながると考えたら、ヒーラーとしての道もありなんじゃないかと思います。